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セミナー・学会参加の報告と休診のおしらせ。
2018年 2月 1日 (木) 08:34
1月はアトピー・アレルギー・免疫学会 第12回シンポジウムが開催されました。今回はアレルギー疾患の基礎的知識のアップデート、ヒト医療におけるかゆみを引き起こす末梢神経の研究、皮膚構造とアレルギーの発症についてなど、専門的な分野について深く勉強することができました。なかでも興味深かったのは、アレルギー性疾患に対する新い検査でした。未知の部分が多く診断治療に苦慮することが多い猫のアレルギー性疾患では、今回発表された検査や、今後発売されるであろう新い低アレルギー食が光明となることが期待されます。すべての猫さんが対象とはなりませんが、お困りの方はご相談いただければと思います。
また先日は横浜で開催されたマダニによる害についての講演を拝聴してまいりました。近年、マダニによって媒介される病気、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気が話題になっています。直近では昨年7月に女性が発症し死亡するという事例が発表されました。この事例では環境中の感染したマダニが人を刺して発症したということではなく、感染しているであろう猫からの咬傷によって感染したと考えられています。また感染しているであろう犬の世話をしていた男性からも発症が確認されており、糞便、尿、血液など体液からの感染も成立するようです。感染初期は発熱、消化器症状など風邪と似た症状が認められることから発見が遅れ、手遅れになりなくなってしまうケースが多いようです。また動物では感染しても症状を示さない不顕性感染であると考えられていますので、私たち動物医療従事者はもちろん、動物に接するすべての人たちに、厳重な注意を呼びかけていました。国立感染症研究所のHPには一般の方に対する詳しいマダニ対策が掲載されています。→https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html 動物に対してはまず感染させないということが重要で、わずかでもリスクがあるなら徹底したマダニ予防を推奨されていました。その他にこの講演ではマダニの吸血生理からマダニが媒介するその他の重要な感染症も詳しく説明していただきました。今後はこの知識を少しでも啓蒙できれば幸いに思います。ご興味のある方はご相談ください。
2月の休診は下記となります。
4日(日) 手術日
9日(金)午後 セミナー参加
12日(月) 祝日
17〜18日(土〜日) 内科学アカデミー
24日(土) 内視鏡外科セミナー
26日(月)17:00〜 皮膚病理セミナー
出張の予定が重なり休診が増えています。
継続治療中の患者様はお薬やお食事の不足がないよう、ご注意ください。
セミナー・学会参加日・手術日は急患対応もできない場合がございますので、ご了承ください。
得られた知識を診療に還元できるよう努力致しますので、ご理解いただきますよう宜しくお願い致します。
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